聞きたくなかったようなことを聞いてしまったので久々に。
彼のことを書こう。忘れないために。
今更誰が見ているともつかないこの日記で、ほとんどの人には関係のない話を。
出会ったのは、中学二年か、それぐらいのころだったと思う。
彼は、同級生の従兄弟で、当時俺が通っていたフリースクールにやってきた。
奥田民生が好きで、毎日のようにアコギを担いで自転車で通ってきていた。
人をおちょくるような性格をしていて、俺が初めてエロ本を買った時、その場に一緒にいたやつだった。次の日それをからかわれて、男だったら堂々と買えとかなんかそういうことで、俺がキレて殴りかかろうとしたのを周りのみんなに止められたってのが思い出。
それで雰囲気が悪くなったかと言えばそうじゃなくって、翌日フリースクールに行ったらいつもより早く来ていた彼がギターを弾いていて(この頃は俺が一番朝早く登校していて、その日は俺より彼の方が早かった)俺に声をかけてきた。
気まずい雰囲気だったのだが、彼は俺をマジンガーZと呼び、なんだかんだですぐにまたいつものように元通りになった。
彼の家は、弟と母と彼の三人家族で、彼はその頃、祖父の家に住んでいた。
何でだったかは記憶にないけれど、当時の彼は昼夜逆転症であって、彼の母もまた強くない人であったからか、彼だけ祖父の家に住んでいた。
一度だけ遊びに行ったことがあり、彼の祖父母はとてもよくしてくれたと記憶している。
彼は昼夜逆転症を治すために、病院に通い薬を処方してもらっていた。確かそれは、睡眠薬だったんじゃなかったか。
それでも彼は、フリースクールでは元気があって、楽しそうにしていたし、ギターも上手くなっていった。
ただ、その頃からメンタルが弱かったんだろなと、今更ながら思う。
ある日突然彼が坊主頭になった。
その日も俺より早い時間に登校しており、見る者を驚かせていた。
聞いた話では、処方してもらっている薬の副作用でおかしくなってしまっていて、夜中に髭剃りでいきなり頭を剃り始めたそうだ。
で、あくる日それだったものだから、唖然としてしまった。
バリカンでやったものじゃないから、所々に傷があるわけで。
当分坊主頭だったけど、それもすぐに慣れていった。
特に気にすることじゃなかった。そういうことでからかう奴は一人もいなかったわけだし。
それから、特に何事もなく、フリースクールを卒業。
その時の面子とは連絡をとることはなくなったけれど、彼とだけは連絡先を交換していて、連絡をとることがあった。
俺は夜間定時の中央へ、彼は夜間定時の他の工業高校へと進学した。
こっちはなんとかやっていて、向こうは大変だったみたいだ。
クラスメイトが一人行方不明になって、警察が話を聞きに来たとかそういうのがあったらしい。
一度電話でそんな話を聞いた。この高校怖いって言ってたなってのを覚えてる。
翌年、その高校を辞めた彼がうちの高校にやってきた。
一個下の学年だったけど、それから何度か会うことがあって。
学校内で会ったら、挨拶するとかそういう感じの距離だった。
俺が卒業した翌年、職員室前でギター弾いてるところに出くわして、それを聞いてたりもした。
会議中だって先生に怒られたりもした。
特に遊ぶことはなかったし、関わりってそうそうなかった。
たまに何かあって連絡する度に、飯いこうぜとか言ってたけど、結局行くことってなくなって。
最後にそいつのことを聞いたのは、大学四年にあがるころの春ぐらいだったかな。
で、それからは音沙汰もなくって。
今日、日付が変わるころに妹分から電話で聞いた。
去年の八月に欝で自殺してたって。
何がそんなに辛かったんだろうか。
連絡も何もとっていなくて、頭の片隅にすら置いていなかったのに、思うのはそんなことばっかり。
何で相談してくれなかったんだろうか。とか。
そういう、漫画や小説、ドラマでみるような後悔ばっかり出てくる。
ぼんやりとしているので、どうにもこうにも。
何で死んじゃったんだろうあいつ。
悔しくて寂しくて、それでも何か、よくわかんなくって。
あいつはロックな人生を送ったんだろうか。
俺にはわからん。
あいつはミュージシャンではなかったけれど。
27Clubというものがあって、知ってる人は知っているだろうけれど。
彼は、27で死んでいった。
唯一つ、言うならば、ロックだったんだろうか、果たして。
しょーたのことは一生忘れない。
彼のことを書こう。忘れないために。
今更誰が見ているともつかないこの日記で、ほとんどの人には関係のない話を。
出会ったのは、中学二年か、それぐらいのころだったと思う。
彼は、同級生の従兄弟で、当時俺が通っていたフリースクールにやってきた。
奥田民生が好きで、毎日のようにアコギを担いで自転車で通ってきていた。
人をおちょくるような性格をしていて、俺が初めてエロ本を買った時、その場に一緒にいたやつだった。次の日それをからかわれて、男だったら堂々と買えとかなんかそういうことで、俺がキレて殴りかかろうとしたのを周りのみんなに止められたってのが思い出。
それで雰囲気が悪くなったかと言えばそうじゃなくって、翌日フリースクールに行ったらいつもより早く来ていた彼がギターを弾いていて(この頃は俺が一番朝早く登校していて、その日は俺より彼の方が早かった)俺に声をかけてきた。
気まずい雰囲気だったのだが、彼は俺をマジンガーZと呼び、なんだかんだですぐにまたいつものように元通りになった。
彼の家は、弟と母と彼の三人家族で、彼はその頃、祖父の家に住んでいた。
何でだったかは記憶にないけれど、当時の彼は昼夜逆転症であって、彼の母もまた強くない人であったからか、彼だけ祖父の家に住んでいた。
一度だけ遊びに行ったことがあり、彼の祖父母はとてもよくしてくれたと記憶している。
彼は昼夜逆転症を治すために、病院に通い薬を処方してもらっていた。確かそれは、睡眠薬だったんじゃなかったか。
それでも彼は、フリースクールでは元気があって、楽しそうにしていたし、ギターも上手くなっていった。
ただ、その頃からメンタルが弱かったんだろなと、今更ながら思う。
ある日突然彼が坊主頭になった。
その日も俺より早い時間に登校しており、見る者を驚かせていた。
聞いた話では、処方してもらっている薬の副作用でおかしくなってしまっていて、夜中に髭剃りでいきなり頭を剃り始めたそうだ。
で、あくる日それだったものだから、唖然としてしまった。
バリカンでやったものじゃないから、所々に傷があるわけで。
当分坊主頭だったけど、それもすぐに慣れていった。
特に気にすることじゃなかった。そういうことでからかう奴は一人もいなかったわけだし。
それから、特に何事もなく、フリースクールを卒業。
その時の面子とは連絡をとることはなくなったけれど、彼とだけは連絡先を交換していて、連絡をとることがあった。
俺は夜間定時の中央へ、彼は夜間定時の他の工業高校へと進学した。
こっちはなんとかやっていて、向こうは大変だったみたいだ。
クラスメイトが一人行方不明になって、警察が話を聞きに来たとかそういうのがあったらしい。
一度電話でそんな話を聞いた。この高校怖いって言ってたなってのを覚えてる。
翌年、その高校を辞めた彼がうちの高校にやってきた。
一個下の学年だったけど、それから何度か会うことがあって。
学校内で会ったら、挨拶するとかそういう感じの距離だった。
俺が卒業した翌年、職員室前でギター弾いてるところに出くわして、それを聞いてたりもした。
会議中だって先生に怒られたりもした。
特に遊ぶことはなかったし、関わりってそうそうなかった。
たまに何かあって連絡する度に、飯いこうぜとか言ってたけど、結局行くことってなくなって。
最後にそいつのことを聞いたのは、大学四年にあがるころの春ぐらいだったかな。
で、それからは音沙汰もなくって。
今日、日付が変わるころに妹分から電話で聞いた。
去年の八月に欝で自殺してたって。
何がそんなに辛かったんだろうか。
連絡も何もとっていなくて、頭の片隅にすら置いていなかったのに、思うのはそんなことばっかり。
何で相談してくれなかったんだろうか。とか。
そういう、漫画や小説、ドラマでみるような後悔ばっかり出てくる。
ぼんやりとしているので、どうにもこうにも。
何で死んじゃったんだろうあいつ。
悔しくて寂しくて、それでも何か、よくわかんなくって。
あいつはロックな人生を送ったんだろうか。
俺にはわからん。
あいつはミュージシャンではなかったけれど。
27Clubというものがあって、知ってる人は知っているだろうけれど。
彼は、27で死んでいった。
唯一つ、言うならば、ロックだったんだろうか、果たして。
しょーたのことは一生忘れない。
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